為替と金融の深読み

ポンドの行方を歴史的に考えてみよう

Embed from Getty Images 10月2日に英国のメイ首相が2017年3月末までにEU離脱を正式に通告すると表明しました。離脱交渉では移民制限策と域内無関税の単一市場への参加継続のバランスをどう図るかが焦点のようです。

GPIF運用体制の何が問題なのか?

Embed from Getty Images GPIFの2015年度の(2016年3月末までの)運用実績が7月29日に「やっと」発表されました。明らかに7月10日に投開票された参議院選挙が終わるのを待っていたようですが、そうとも言えないので業務概況書を130ページに「充実」させての…

現在のドル円相場は「安定ゾーン」

Embed from Getty Images 「ドル円相場予想はまだか?」とのコメントをいただいていました。ドル円を含む為替相場や日経平均を含む世界の株式市場については、メルマガ「闇株新聞 プレミアム」でほとんど毎週のように解説していますが、本誌では昨年(2015年…

いったいどこまで円高になるのか?

Embed from Getty Images 東京市場では本日(4月7日)午後から急激な円高となり、午後7時前には1ドル=108.02円と2014年10月以来の円高水準となりました。

円安は封印されたのか?

Embed from Getty Images 2月27日まで上海でG20(財務相・中央銀行総裁会議)が開催されていました。普段のG20では、20ヶ国も集まって「実のある議論」が行われるはずがないため、本誌でも今まで取り上げたことはありませんでした。

どうして円高が止まらないのか?

Embed from Getty Images 最初にお断りしておきますが、本日は大変に感覚的な記事です。 1月29日の「唐突な」マイナス金利導入には、円高に振れ始めた円相場を再び円安に戻す目的があったはずです。

そろそろ円安終了? その2

Embed from Getty Images 昨年12月16日付け「同題記事」の続きですが、その記事はFRBが利上げを決定した昨年12月16日(現地時間)の直前に書いたもので、その時点の円相場は1ドル=121円前後でした。

そろそろ円安終了?

Embed from Getty Images 今週は12月15~16日のFOMCで9年半ぶりの利上げとなることが「確定的」で、それに続く12月17~18日の日銀政策決定会合は「たぶん」何の変更もないはずです(2016年のETF買入れ枠だけが増額される可能性は少しだけあります)。

ドル高政策に転じた米国政府 その真意は?

#456540124 / gettyimages.com 1971年8月15日にニクソン大統領がドルと金の交換を停止してしまい、1976年1月から世界の通貨制度は変動相場制に移行して現在に至ります。 変動相場制のドルは基本的に下落を続けていますが、過去2回だけ明確な「ドル高政策」を…

ついに110円突破 弊害しかない円安加速 その2

#456441100 / gettyimages.com 昨日の続きですが、本日(10月2日)の日経平均は420円安の15661円と1カ月ぶりの水準となり、昨日一時110円を突破した円の対ドル相場も本日夕方には1ドル=108.32円まで「円高」となりました。

ついに110円突破 弊害しかない円安加速  その1

#50809868 / gettyimages.com 本日(10月1日)午前11時過ぎに円は一時1ドル=110.09円と、リーマンショック直前の2008年8月以来の110円台となりました。

何で今さら公的資金で円売り・外貨買い?

#94934243 / gettyimages.com 為替市場では「意外な円安」となっています。本日(8月21日)午前中には一時1ドル=103.95となり、4月上旬以来の1ドル=104円台に近づきました。

米国10年国債利回りの低下で最も警戒しなければならないこと

photo by 401(K) 2013 5月23日付け「米国10年国債利回りの不気味な低下」の続きです。その時点の米国10年国債利回りは2.53%でしたが、昨日(5月28日)は2.44%まで低下しています。

久々に100円を突破した円

NY時間の5月9日(日本時間の5月10日未明)に100円を突破した円の対ドル相場は、同じくNY時間の翌5月10日に一時101.98円まで円安となり、終値は101.57円でした。 金融危機以降では2009年4月に一時的に101.50円があるので、それ以来の100円台となります。因み…

「国家と通貨」あれこれ  その2

少し間が空きましたが、「国家と通貨」を考えるシリーズを続けます。 孫崎享氏の「戦後史の正体」には、日本が降伏文書に署名した1945年9月2日の午後に、GHQから「公用語は英語」「裁判権は米軍」「法定通貨は米軍の軍票」と告げられ、大慌てでマッカーサー…

「国家と通貨」あれこれ  その1

スペインのカタルーニャ州や英国のスコットランドなどで分離独立の機運が高まっています。そもそも同じ国家の中に習慣も歴史も言語も宗教も違う民族が押し込まれているケースが多いので、独立の機運の高まりは自然なことだとも言えます。 もし独立したら通貨…

なぜ好調な米国雇用統計なのに「ユーロ高」「ドル安」になったのか?

先週末(8月3日)の米国株式市場は、発表された7月の雇用統計(雇用者数)が予想を大きく上回ったことから217ドル高の13,096ドルと急伸しました。 ただその前日までは、FOMC(7月31日~8月1日)とECB理事会(8月2日)で具体的な政策変更が見送られて世界的に…

なぜ世界経済が不安になると円高になるのか?  その3

本日(6月4日)の株式市場は、日経平均が144円安の8295円と辛うじて昨年11月の安値を上回っているのですが、より株式市場の実体を表すTOPIXは695.51とバブル以降(1990年までの日本のバブルのことです!)の最安値を更新してしまいました。 為替市場でも、ド…

なぜ世界経済が不安になると円高になるのか?  その2

先週末(6月1日)の世界の金融市場は大混乱でした。 欧州では相変わらずのギリシャをはじめとする南欧諸国の債務問題が深刻化し、それに米国市場では5月の雇用統計の予想外の不振が加わりました。 NY終了時ではドルは78円ちょうど、ユーロは96.97円と「円高…

なぜ世界経済が不安になると円高になるのか?

日本の「戦略的通貨政策」についていろいろ書いている途中なのですが、少し違った方向から見てみたいと思います。 本日(5月31日)の東京市場では、円が対ドルで78円台後半、対ユーロで97円台後半と「円高」が進みました。特に対ユーロでは今年1月高値の97円…

もっと日本の「戦略的通貨政策」について考える  その3

昨日書きました「中国書記官のスパイ活動」は、早くも関与した政治家の名前が出始め政治問題化しています。これに外務省や農林水産省の思惑も入ってきて、またまた「国民生活」や「国益」とかけ離れた議論になっていくのだと思いますが、これについてはまた…

もっと日本の「戦略的通貨政策」について考える  その2

昨日の続きなのですが、表題を「戦略的外貨取得」から「戦略的通貨政策」に変えました。言いたいことは全く変わりません。 現状を冷静に見て、日本が世界で戦える武器は通貨「円」しかありません。単純に「円高」なので「円」が世界の需要を集めていることだ…

もっと「戦略的外貨取得」について考える  その1

先週、再度の円高に襲われる可能性が強まったので、今度こそ本誌が真摯に提言している「戦略的外貨取得」を強力に推進し、「1971年以降に日本経済が負担した膨大円高コスト」を一気に取り返し「今の日本のどうしようもない閉塞感」から脱却するべきだと書き…

100円を割り込んだユーロについてもう1度考える

どうも最近の表題が長くなる傾向があるのですが、本日はこの話題です。 昨夜(5月23日)遅くに100円を割り込んだユーロは、本日(5月24日)も99円台での取引が多くなり、ユーロ・ドルも1ユーロ=1.25ドル台となっています。 もう少し長い期間で見ると、昨年…

混乱の金融市場を「読む」

本日(5月7日)は、昨日に続いて「日本政府に対する真摯な提言 その2」を書くつもりだったのですが、日経平均が261円安の9119円、為替市場では円が対ドルで一時79円台半ば、対ユーロでも一時103円台前半まで円高が進んだため、テーマを変更しました。 「専門…

ドル・円・ユーロインデックスのチャート比較  その2

昨日の続きです。 まず円インデックスからですが、昨日の週足チャートに今週分を2月1日朝(現地時間)まで入れてあります。

ドル・円・ユーロインデックスのチャート比較  その1

為替のチャート分析をしようと思います。 例えばドルの対円相場とか対ユーロ相場だけを見ても、それぞれの通貨の水準や方向はなかなか分かりません。そこでドル・円・ユーロインデックスのチャートを比較しながら考えてみることにします。 もちろんチャート…

ドルも上昇!? 何か変わったのか?

昨日「ユーロ上昇! 何か変わったのか?」を書いたのですが、昨夕からドルも上昇していました。本日(1月25日)は夕刻から78円台に乗せており、1日で1円以上の上昇となっています。 何か変わったのでしょうか? 一応理由として、日本の昨年(暦年)の貿易収…

円高のメリット・デメリット  その2

前回は総論的なこととして、日本には巨額の海外エクスポージャーがあり、そのうちどれくらいが為替エクスポージャーなのかは不明としても巨額の評価損が発生しているはずで、低迷する株式市場と相まって「逆資産効果」による日本経済低迷の原因であると書き…

円高のメリット・デメリット  その1

先日「無策の円高が続く」と書いたのですが、読者の方から「そんなに円高は悪いことなのか?」とのコメントを頂きました。非常に重要なことなので本日はこれについてです。 細かく考えていくとキリがないので、総論的なことと各論的なことの1点ずつに絞って…