低位株相場は戻ってきているのか?

 まず、最初にお詫びと訂正をさせて頂きます。

 昨日の「低位株相場が戻ってくる?」の中で、2005年にライブドア事件が起こってから、低位株相場がありません、と書いてしまったのですが、もちろんライブドア事件は2006年1月でした。従って5年以上も低位株相場が無いことになります。

 さて、低位株(分かりやすく言うとボロ株)相場が活況になると言うことは、日本の投資家の株式市場への興味の先行指標となります。なぜなら現在、東証の出来高の6割くらいが外人によるものであり、外人は間違っても見向きもしない低位株は、純粋に日本の投資家が参加しているだけだからです。

 なんだかんだ言っても、株式市場で利益を上げる投資家が増えれば、それだけ新たな資金が流入してきて、株式市場全体が活況となり、景気が心理面からも回復するのです。

 だから、米国の金融政策は、イコール株式市場対策と言ってもいいのです。

 さて、そういう意味で日本の景気にも大きな影響がある(と、私は本気で信じているのです)本日の低位株市場はどうだったのでしょう。

 引き続きジャスダック市場の10円ルール対象銘柄だけについて見てみます。

 昨日急騰したIBダイワ(3587)は11円安の35円で、出来高は2275万株。同じくジャルコ(6812)は9円安の19円で、出来高は1996万株。ジェイ・エスコム・ホールディングス(3779)は5円安の19円で、出来高は2516万株。

 昨日急騰したわけではなかったのですが、ここのところじりじり上がっていたRISE(8836)は2円安の17円で、出来高は422万株。クロニクル(9822)は5円安の19円で、出来高は314万株となっています。

 まあ、残念ながら低位株相場が戻ってきたとは言えず、みんな息切れしてしまっています。

 唯一の例外がサハダイヤモンド(9898)で6円高の22円で、出来高も直近最大の3000万株となりました。

 サハダイヤモンドが他の銘柄と違うところは、行使価格5.2円の新株予約権が3億5800万円分あったことで、それが5月23日に全額行使されました。

 5月23日の株価は18円だったので、膨大な含み益がある新株予約権を使って、更なる買い注文を呼び込むという古典的なマーケットメイクを行っている可能性があり、それだけエネルギーが持続するのです。

 つまり、まず会社となんらかの約束をして新株予約権を確保し、安い行使価格(この場合5.2円)の新株予約権を行使して、安い新株を分けてあげるからと言って、他の投資家に市場で買い上げさせるのです。株価が上がれば上がるほど新株予約権の価値が上がるため、ますます市場で買い上げる余裕が出てくるのです。

 だから、市場で買い上げ始めた日(5月6日)と、実際に権利行使した日(5月23日)の間が開いているのです。すぐに行使してしまうと、すぐに行使した株券を渡さなければならないため、早く市場に売り物が出てきてしまうので、相場が崩れてしまうからです。

 逆に、行使前に株価が上がらなかったら、何にもしなくて放っておけば良いので、最初に新株予約権を確保した者は、何の被害も受けないのです。

 今回、サハダイヤモンド新株予約権を確保したグループとして複数の名前が上がっていますが、実態は分かりません。

 先日亡くなったと一部で報道されている西田春夫氏が得意とした手法です。

 サハダイヤモンドは旧社名をジャパンオークションシステムズといい、西田氏が2000年ころに5000円まで持ち上げた銘柄なのです。サハダイヤモンドになってから100株を1株に併合しているため、何と50万円のことなのです。

 参加者は変わっても歴史は繰り返すのです。

 合掌