スーパーボウル(Super Bowl)が近づく

 米国時間2月3日の夜(日本時間2月4日午前中)、アメリカンフットボールNFL)頂上決戦のスーパーボウル(Super Bowl)が行われます。

 本誌ではMLB(Major League Baseball)については何度か書いていますが、NFL(National Football League)は初めてです。確かに日本でメジャーなスポーツとは言えず、NFLには日本人選手もいないのですが、間違いなく全米で最も人気のあるスポーツです。

 各チーム年間16試合(原則日曜日だけ)を行うでだけですが、年間162試合も行うMLBよりも総収入・純利益が圧倒的に大きくなっています。

 MLBでもそうなのですが、NFLではもっと厳格な戦力均衡化のための工夫がされており、最大の違いが年棒総額制限(サラリーキャップ)です。

 全米に32チームあるのですが、大都市ロサンゼルスにはありません。一方で人口が10万人ほどしかいないグリーンベイでは、7万人以上収容のスタジアムがいつも超満員で、シーズンチケットが35年待ちだそうです。ついでに言えば、極寒地グリーンベイなのに野外スタジアムで真冬は氷点下20度にもなるのですが、やっぱり超満員です。

 16試合のシーズンは年末で終了し、1月はプレーオフで、2月の第一日曜日に頂上決戦・Super Bowlが行われます。日曜日ですがSuper Sunday というれっきとした祝日です。また勝利したチームはホワイトハウスに招待されるのですが、この特典もNFLだけです。

 もちろん全米に放送され50%近い視聴率となります。また全米歴代の視聴率トップ10は、すべて過去のSuper Bowl中継です。1試合しかないので中継は主要テレビ局持ち回りで、今年はCBSが中継します。また30秒コマーシャル枠は380万ドルで売り出されていましたが、問題なく完売したそうです。

 因みにBowlは、Ball(球)ではなく、サラダボウルのBowlです。なぜこのように呼ばれているのかはわかりません。

 Super Bowlのチケットは、出場チーム中心に割り当てられるのですが、普通ではまず手に入らない貴重品です。かつてFBIが長期の逃亡犯数人に「Super Bowlチケット当選!」と報道すると、ほぼ全員が現れて無事逮捕できたそうです。

 また全世界200か国以上に放送され、日本ではNHK BSに加えて、本年は日テレ系の衛星放送でも中継されます。

 ハーフタイムには一流アーティストによるハーフタイムショーがあり、今年はビヨンセで昨年はマドンナでした(実はハーフタイムショーは口パクなんですよ)。

 さて今年の頂上決戦に残ったのは、Baltimore RavensとSan Francisco 49ersです。

 最大の話題は、両軍のヘッドコーチ(監督)が実の兄弟だということです。さすがに歴史の長い米国主要スポーツでも、初めてのケースです。

 ジョン・ハーボー(Ravens)とジム・ハーボー(49ers)は一歳違いの兄弟ですが、弟のジムは選手(QB)としても一流で、極限まで機能分担が行われているNFLでは珍しいケースです。監督やコーチも早くから指導者としての専門的な訓練が必要だからです。

 49ersは1980年代の強豪チームで日本でも知名度が高いのですが、Super Bowlには18年ぶりの登場となります。勝利すると2012年のシーズンでは、MLBのGiantsとのダブル王座となります。

 さて世界中のブックメーカー(賭け屋)にとっても最大の稼ぎ時です。Super Bowlだけは、なぜか世界共通のLine(ハンディ)が設定されており、今年は49ersが3.5 ポイント有利と出ています。

 例えば49ersが3点差以内で勝利しても、賭けとしてはRavensに賭けた方の勝ちとなります。いつも感心するのですが、このLineは絶妙のところに設定されており、世界中で巨額の資金が賭けられています。

 個人的にも、まさに3~4点差で49ers勝利と思っていますが、Ravens生え抜きのスター選手レイ・ルイスの現役最後の試合となるため、Ravensのモチベーションも侮れません。

 ルールが分からなくても、ぜひ一度雰囲気だけでも味わって下さい。もちろん録画中継もあります。