サハダイヤモンドの臨時株主総会  その1

 本誌はもともと株式市場における裏話・けしからん話・あきれる話題・真相が間違って伝わっている話などを解説するブログとしてスタートしています。

 一部の読者の方々には、最近の本誌に「こういう本来の話題」が少なくなり、物足りないとのご不満があることも承知しています。

 実は今でも「こういう本来の話題」のネタには不自由していませんが、じゃあ何でもっと本誌で取り上げないのか?というと、本誌が把握する(あるいは直接かかわる)情報のほとんどがインサイダー情報であり、そうでなければ風説の流布に該当する恐れがあるものばかりだからです。

 ここでインサイダー情報とは未公表の重要情報であり、その重要情報自体がまだ不確定の段階では風説の流布に該当してしまう恐れがあり、どちらにしても記事にすると問題があります。

 本日の話題もそういう現在進行形の話題ですが、インサイダー情報にも風説の流布にも該当しないように注意して書いていきます。もちろん実況中継するだけでなく、その中で「主張したいところ」が山ほどあります。

 前置きが大変に長くなりましたが、サハダイヤモンドとは本誌に登場する機会が多く、それだけ本誌にとっても「思い入れ」の多い会社です。

 そのサハダイヤモンドが9月25日に「代表取締役移動に関するお知らせ」と「臨時株主総会のための基準日設定のお知らせ」なる2通のIRを発表しました。

 前者は、サハダイヤモンドが2011年5月に中国投資家(複数)が主要株主となり、同年6月の株主総会で中国のダイヤモンド販売会社・欧陸之星鑽石(英語名・ユーロスター)の代表である姜(ジャン)氏がサハダイヤモンド代表取締役となっていたのですが、その姜氏が同日開催の取締役会で代表取締役を解任されたことを意味します。

 誰に?

 実は中国投資家は2年ほど前からサハダイヤモンドの保有株の大半を売却していながら、姜氏ら中国人が取締役会を支配していたのですが、その中国人が支配する取締役会で解任されたことになります。

 後者は、サハダイヤモンドの取締役会が「自ら」臨時株主総会を11月27日に開催することと、その株主総会で議決権を行使できる株主を確定する基準日を10月15日に設定したことを発表したものです。

 何のために?は大変複雑なので、徐々に明らかにしていきます。

 実はそれより以前の6月26日に「当社株式の業績に係る猶予期間入りに関するお知らせ」なる大変に重要なIRが出されていました。

 東京証券取引所の上場規定に5期連続で営業利益および営業キャッシュ・フローが負(つまり赤字)であれば上場廃止となるとの規定がありますが、今まで適用されたケースはありません。

 サハダイヤモンドは前期まで5期どころか、旧社名のジャパン・オークション・システムズ、さらにその前の宝林の時代を含めて確認できるだけで15年以上も営業利益も営業キャッシュ・フローも赤字です。

 つまりサハダイヤモンドは「いつ上場廃止になってもおかしくなかった」ことになりますが、今般ようやく今期(2016年3月期)の営業利益および営業キャッシュ・フローが(両方です)が赤字になれば、その決算が2016年6月末に提出される有価証券報告書で確認できた段階で自動的に上場廃止になることを意味します。

 今期の第1四半期(2015年4~6月)決算も4000万円の営業赤字でした。

 それなら上場廃止を回避するために(つまり営業利益が大きく改善するために)何かしらの秘策を承認するための臨時株主総会だろう?と考えてしまいますが、実はそうでもないようです。

 この後は「明らかにできるタイミングになれば」記事にします。

 しばらくお待ちください。