ここまできた国際機関の迷走

 IMF国際通貨基金)は国際通貨の要件ともなる特別引出権(SDR)の構成通貨として、現在のドル、ユーロ、円、ポンドに、人民元を加えることを決定したようです。

 そうすると国際市場における人民元の存在感が一段と向上することになりますが、当の人民元はその価値も交換性も中国政府(中国共産党のことです)に一方的に管理されたローカル通貨であり、とても国際通貨の要件を満たしているようには見えません。

 それではなんで公正な立場であるはずのIMFが、こんな拙速に人民元をSDR構成通貨に大出世させてしまったのでしょう?

 それはIMFに限らず、最近の国際機関すべてが同じように迷走しているため、こういうことがこれからも頻繁に起こってしまうことになります。

 もともとIMFは世界銀行と同時に設立されていますが、米国とはとっくに疎遠になっており、EUにすり寄っていましたがESM(欧州金融安定基金)が機能したため必要なくなり、先日のギリシャ危機ではESM設立前に融資した資金を強引に返済させたためEUともギクシャクしてしまいました。もう二度とお呼びがかからないと思います。

 そこで中国にすり寄っているわけで、その機能を最大限利用して中国のご機嫌を伺っていることになります。まさに公正であるべき国際機関としてあるまじき行為となります。

 もともと日本はIMFのお世話になる必要などなく、財政赤字が大きいなどと「偉そうに指摘される」必要も全くなく、米国のように今後一切の資金拠出を止めてしまうべきです。旧大蔵省はIMF副専務理事のイスがなくなると抵抗するでしょうが、まもなく中国と交代させられてしまうと思うので無駄です。

 ところが最近は、他の国際機関でも同じような状況になってしまっています。

 先日、ユネスコ南京大虐殺を記憶遺産に登録してしまったのも、中国(それに韓国)に一方的にすり寄った国際機関にあるまじき行為で、このままでは従軍慰安婦も間違いなく記憶遺産に登録されてしまいます。

 

 だいたい当時の人口が20万くらいしかいなかった南京で30万人も虐殺できたはずがなく、仮に多少の犠牲者がいたとしても大半が中国国民軍と共産軍の内ゲバによるものだったはずです。

 こういうFIFA国際サッカー連盟)並みのモラルしか持ち合わせていないユネスコに、日本が最大の分担金を負担しており(米国は資金負担を停止中)、分担金の一部凍結などの生ぬるい対策ではなく「即刻脱退」してしまうべきです。何の弊害もありません。

 ところが最大の問題は国連国際連合)です。

 もともと国連とは意識的な誤訳で、正しくは「連合国=戦勝国」です。もちろん第二次世界大戦での敵国(日、独、伊など)を監視し続けるための機関で、日本はおめでたくも「監視してもらう」ために米国に次ぐ資金を提供し続けています。国連安全保障理事会の常任理事国全てが拒否権を持つため、常任理事国の意向に反することは何一つできず、要するに敵国とされている日本にとって何の役にも立ちません。

 常任理事国とは米、英、不思議で厚かましい国・フランス、戦勝国である中華民国になりすましている中国、似たようなロシアの5ヶ国です。

 ただ国連は「弱小国」にとっては大変に使い勝手の良い国際機関で、北朝鮮のような「ならず者国家」でも参加して勝手な主張ができてしまいます。

 その国連事務総長が韓国の潘基文です。もともと事務総長は「弱小国」から選ばれることになっており、それ程強大な権限があるわけではありませんが、それでも国連の(連合国=戦勝国です!)の顔です。

 実は潘基文は大変に無能で上昇志向だけが強く、そもそも何で国連事務総長の地位につけたのかは現在も不明ですが(韓国は第二次世界大戦中は日本領で「連合国=戦勝国」とは認められていないからです)、せっせと韓国人、韓国系米国人を国連職員に縁故採用しており国連事務局が韓国人だらけになってしまっています。

 その潘基文は先日の中国軍事パレードに堂々と出席しており、ポスト朴の韓国大統領に野心満々で、これからも国連事務総長の地位を使って反日の行動をとるはずです。

 つまり(今までもそうですが)これからの国連は、日本にとってますます不利な存在になります。こういう時期こそ日本は一致団結しなければならず、低次元な足の引っ張り合いをしている時期ではありませんが、残念ながらそうなってしまっています。